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2025年05月26日(月)
2025年5月現在、日本の金利は上昇傾向にあり、金融政策や市場動向に大きな注目が集まっています。以下に、最近の金利動向について主要なポイントをまとめました。
・政策金利の動向
日本銀行(日銀)は、2025年1月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%から0.50%へ引き上げました。これは2008年以来の高水準であり、賃金上昇や物価高騰、円安進行への対応として実施されています。
長期金利の上昇
最近の国債市場では、特に30年・40年といった超長期国債の利回りが急上昇しています。5月後半には、40年債の利回りが3.675%と過去最高水準を記録しました 。
この背景には、投資家の需要減退や日銀の国債買い入れ縮小があり、財務省は超長期債の発行減額を検討しています。
・日銀の対応
日銀は、2024年8月から国債買い入れ額を段階的に減らしており、2026年3月までに月額3兆円への縮小を目指しています。しかし、超長期債の市場流動性低下や利回り上昇への懸念から、金融機関からは買い入れペースの維持や柔軟な対応を求める声が上がっています 。日銀は、6月16~17日の金融政策決定会合で、国債買い入れ計画の見直しを行う予定です。市場では、この会合での方針発表に注目が集まっています。
今後の見通しについて以下記載いたします。
・住宅ローン金利
政策金利の引き上げに伴い、変動金利型住宅ローンの基準金利も上昇しています。今後の追加利上げがあれば、さらに上昇する可能性があります。
・企業の資金調達
長期金利の上昇は、企業の社債発行や設備投資に影響を及ぼす可能性があります。
今後の金利動向は、日銀の金融政策や国債市場の需給バランス、国際的な経済情勢など多くの要因に左右されます。特に、6月中旬の金融政策決定会合での発表内容が注目されます。住宅ローンや資産運用を検討されている場合は、最新の金利情報を注視し、適切な対応を検討することが重要です。
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