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2024年06月13日(木)

こんにちは。

みなさん「ゲーム理論」をご存知でしょうか。

ゲーム理論とは、複数の意思決定者の間の相互依存関係を分析する理論のことです。

代表的な例である囚人のジレンマはご存知の方も多いのではないでしょうか。

最近大学の講義で学びとても面白かったので、ここでは「合理的なブタ」の例をご紹介します!

 

〜ゲームの前提条件〜

・小屋に大ブタと子ブタがいる。

・大ブタは子ブタより足が速い。

・エサ箱には蓋がされており、エサを食べるためには遠くにあるスイッチを押して蓋を開ける必要がある。

大ブタと子ブタはそれぞれスイッチを「押す」のか、または「押さない」のかといった分析をしていきます。

 

このゲームでは、以下の4つの行動パターンが考えられます。

① 大ブタ:押す 子ブタ:押す

大ブタは足が速いのですぐに戻ってエサを全て食べることができます。子ブタは押しに行くだけで食べることはできません。

② 大ブタ:押さない 子ブタ:押す

大ブタは動くことなくエサを全て食べることができます。子ブタは①同様押しに行くだけで食べることはできません。

③ 大ブタ:押す 子ブタ:押さない

子ブタは動くことなくエサをほぼ全て食べることができます。大ブタは足が速いのですぐに戻ってエサを少しだけ食べることができます。

④ 大ブタ:押さない 子ブタ:押さない

大ブタ子ブタ共にエサを食べることはできません。

 

整理すると・・・

子ブタは「押す」という行動を選択しても①②のように押しに行く労力を費やすのみで、エサを食べることはできないことがわかります。そのため、子ブタは「押さない」という行動のみを選択するといった戦略をとることができます。

一方大ブタは、子ブタが押さないので自分が押さない限りエサは一切食べられません。少しでもエサが食べられる方がいいと考えると、大ブタは「押す」という行動を選択します。

一見足が速い大ブタの方が有利に思えますが、このゲームを支配しているのは実は子ブタの方だったのです!

 

いかがだったでしょうか?

このように、状況によっては行動しない「待つ」戦略が有利に働くこともあるようです。

ほかにも面白い例がたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください!

 

aki