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2023年12月01日(金)
本日の新聞記事の中に「医療の診療報酬改定」の記事がありました。
年末の国の予算編成の際に、診療報酬全体の改定率を決定しますので、今が丁度その時期にあたります。
診療報酬改定は通常2年に1度行われますが、前回は2022年に行われましたので、2024年に報酬の改定がされます。また、2024年は3年に1度改定が行われる「介護報酬」と「障害福祉サービス」の改定とも重なっているため、6年に1度のトリプル改定の年ともなっています。
今回の記事には、医療の診療報酬改定にあたっての算出方法である「公定価格」と、診療所の「経営実態」、日本の「経済状況」を考えて改定額を決めなければならないと記載されていました。
医療の金額は市場価格ではなく、我々が支払う保険料や税金を基に「公定価格」で決められます。
また、診療所の経営状況と日本の経済状況を踏まえ、医師会側と財務省側の意見交換がされます。
国民感情としては医療費を削減して欲しい、現場で働く医療機関からは報酬をあげて欲しい声があるのでその調整になります。
近年の診療報酬改定の傾向では、医薬品の公定価格である「薬価」を引き下げつつ、医師や看護師等の人件費にあたる本体価格を増加させ、全体の医療の診療報酬をマイナスとする調整が多いです。
我々の生活や経済に直に影響する事項なので今後の動向に注目していきたいです。
丹