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2023年03月03日(金)

ついこの間始まった2023年も早いもので3月。
卒業、入学シーズンですね。

自分はというと一足早く、「卒寮式」というものに出席してきました。
COVID-19の影響もあり式典は数年ぶりでしたが、
やはり良いものだなぁと感動してしまいました。

寮での思い出を振り返りながら涙ぐむ先輩方の姿に
四年間の充実した毎日が目に浮かび、自分も同じ寮生であることが誇らしくなりました。
同時に、自分は一年後ここまで清々しく卒寮できるだろうかとも思いました。

毎日に忙殺されていると、今日と昨日の違いを噛み締めている暇はありません。
水槽の水替えに似ています。減らされて残った水は薄められて、また薄められて。

それはもはやいつの水なんでしょうか、確かなのは昨日とは日付が違うということだけ。

式典は別れや始まりの事実を突きつけるだけです。
薄められてきた水は、そのほとんどが入れ替わっている事にようやく気付きます。
その時になって途端に、今までの毎日が自我を持ち、産声を上げるのです。

でも大丈夫。
壇上に立って顔を上げれば、それは確かに存在しているとわかります。
散々見た顔が自分だけではないと証明してくれます。

それは泣いても仕方がないよなぁ、と。
皴の見えなくなった紅白幕に囲まれて
わかりもしない一年後を重ねていました。

 

 

Kirin