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2023年11月24日(金)
こんにちは。サブローです。
私は趣味で音楽をやっていて、先生やトップの人に「よくさらってください」と言われることがあります。
「さらう」という言葉、漢字で書くと「復習う」。
文字通り「復習する」という意味ですが、学校や職場ではあまり耳にしない言葉かもしれません。
音だけ聞くと物騒な意味にとられかねませんが、お稽古事ではよく使われます。
先日、とても難しく指定の速さで弾くのは困難な箇所があり「これは無理だな、どうやってごまかそうか」と考えていたところ「ここはさらうしかないのでよくさらってきてください」とトップの人に言われました。
早く正確に弾けるようになるためにはメトロノームの速さをゆっくりから徐々に速度を上げて身体に覚えこませなくてはいけません。
私はこうやってさらっている時、いつも小さい頃に聞いた「成長の早い麻の苗木を植えてそれを毎日飛び越える」という忍者がしたという修行を思い出します。
譜面通りに弾けることがゴールではありませんが、まずは弾けないと話になりません。
完璧に弾けているトップの人も、さらったことで弾けるようになったから悪戦苦闘している下々の私たちにも「さらうしかない」とアドバイスをくれたのだと思います。
年々できないことが増えていきますが、「できるようになった」体験は励みになります。
左手を動かすことは老化防止にもなるので、忍者になった気持ちでがんばってみようと思います。